カプサイシンは危険なのか?その効果と副作用、毒性について

カプサイシン

唐辛子などに含まれる辛み成分のカプサイシンは、ダイエットや育毛などに効果があると言われています。

それらの効果をうたってカプサイシンのサプリもたくさん売られていていますが、その一方で、フランスでは有毒食品として韓国のキムチを輸入禁止にしているそうです。

実際、カプサイシンの有害性を利用した催涙スプレーなんかもありますよね。

そこで今回はカプサイシンの効果と副作用、危険性と毒性などについて、分かりやすくお話しします。

 

カプサイシンとは?

カプサイシンは、唐辛子やししとうに含まれる辛み成分で、主に種やへたの部分に含まれています。また、実が小さい唐辛子の品種ほどカプサイシンを多く含んでいます。
カプサイシンという名前は1876年にイギリスのスレシュという唐辛子の辛み成分の研究者によって名付けられました。

また、カプサイシンには鎮痛作用があることが発見されています。

現在、カプサイシンクリームという薬があり、帯状疱疹(たいじょうほうしん)や糖尿病性神経障害の痛みの改善のために臨床で使われてます。

また、カプサイシンには抗菌や防虫の効果があると言われています。

漬物をつくる際や虫がつきやすい米びつの中に唐辛子を入れるのも、雑菌の繁殖を防いだり、防虫効果を利用した古くからの生活の知恵と言えますね。

 

次に、カプサイシンの体内での働きについて説明します。

唐辛子を食べた時は、誰でも身体が熱くなり、汗がタラタラ出ますよね。

これらは、発汗、強心作用と呼ばれ、体内に取り込まれたカプサイシンが、血液の流れに乗って全身に運ばれ、脳(中枢神経)を刺激し、副腎皮質からアドレナリンというホルモンが分泌されるからです。

カプサイシンは、ダイエットに効果があると言われるのは、アドレナリンによって体脂肪の分解が促進され、脂肪の燃焼が効率よく起こるからなのです。

実際に、唐辛子のたくさん入った激辛ラーメンや鍋を食べると、汗が湯水のように湧き出て、体の中の脂肪も燃えているような感覚になりますよね!

 

カプサイシンの効果・効能

カプサイシンには以下の様な症状に効果や効能があると言われていますが、その理由も見てみましょう。

  • 肥満防止
  • 冷え性
  • 疲労回復と食欲増進
  • 便秘

私たちが運動する時、エネルギーが消費されますが、まず糖分から燃焼し、その次に脂肪が燃焼されます。
でも実際は、マラソンのように長く継続した運動をしないと、身体は体脂肪を燃焼してくれません。

もともと、脂肪は飢餓状態に備えるためのエネルギーの備蓄なので簡単には消費されません。
しかし、カプサイシンによってアドレナリンが分泌されると、脂肪分解酵素のリパーゼが活性化され、早い段階から脂肪燃焼が起こり、肥満防止の効果があるのです。

次に、カプサイシンには、エネルギー代謝を活発にして末梢血管の血流を改善する効果があります。その結果、体が温まり、女性特有の血行不良による冷え性にも効果があります。

カプサイシンは、血行を促進して新陳代謝を活発にする作用があるので、疲れがたまりやすい原因となる老廃物の代謝も促進して疲れをとりやすくします。

また、カプサイシンの辛味の刺激が唾液や胃液の分泌を活発にさせるので、食欲増進の効果も期待できます。

カプサイシンには、腸が消化のために食べ物を運ぶ、蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進するので、便秘を解消する効果も期待できます。

 

カプサイシンの副作用と毒性は?

カプサイシンには、たくさんの効能がありますが、いざ使うとなれば、その副作用や毒性も気になりますよね。

まず、カプサイシンは、大量に摂ると胃炎を起こす危険性があるので、特に胃腸の弱い人や小さい子供には注意が必要です。

カプサイシンの摂取はアドレナリンの分泌を促して、脂肪の燃焼を促進する作用がありますが、本来、アドレナリンは身の危険を感じた時のストレス回避行動のために分泌されます。
つまり、アドレナリンが過剰に分泌されると、感情を支配する大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)が損傷を受けるので、カプサイシンの過剰摂取は、うつ病やパニック障害の症状悪化の原因となるかも知れません。

また、カプサイシンの過剰な摂取は致死量もあり危険です。体重1㎏に対して、60~75mgの摂取で死亡する可能性があると言われています。つまり、体重50kgの人で3000mgのカプサイシンを一度に摂ってしまうと生命にとって危険なのです。

ただ、3000mgのカプサイシンを摂るには、唐辛子にして1kgの量を食べる必要があるので、通常ではあり得ませんね。

このようにダイエットをはじめ様々な効果が期待できるカプサイシンも、使い方によっては毒にも薬にもにもなるので注意が必要です。

 

まとめ

カプサイシンは、代謝をあげ、脂肪燃焼を促進する作用があるのでダイエットや冷え性の改善に効果が期待できます。

カプサイシンは、一般の人が適量を摂取する限り問題はありませんが、胃腸の弱い方や小さい子供などには使用を控えるようにしましょう。

過剰な摂取は、副作用や毒性の危険性もあるので注意が必要です。

スポンサーリンク