最近、日本でも栄養豊富で、健康やダイエットに効果があるスーパーフードが色々と話題になっています。
その中でもヘンプシードは、欧米では古くからスーパーフードとして高く評価されていますが、最近は日本でも人気急上昇中です。
しかし、ヘンプシードには、実際どんな栄養が含まれていて、どんな効果が期待できるのか気になりますよね?
そこで、今回はヘンプシードの栄養価や期待される効果、効能、そして副作用はあるのか?について詳しく説明していきます。
目次
ヘンプシードとは?

まず、ヘンプシードとは、大麻または大麻草とも呼ばれる、麻の実のことです。
どこの家庭の食卓にもある七味唐辛子を確認したら分かりますが、その中に入っている比較的大きい黒い粒は、実は麻の実(ヘンプシード)なのです。
このようにヘンプシードは、日本だけでなく世界中で太古の昔から食べられていた植物の実なのです。
ヘンプシードの味にはクセがなく、ナッツの味に似ています。
また、ヘンプシード(麻の実)から25~30%程度しぼり取れるライトグリーン色の油脂は、ヘンプシードオイル(ヘンプオイル)と呼ばれます。
ちなみに、ヘンプシードにもヘンプシードオイルにも大麻に含まれる幻覚成分は含まれておりません。

★オーガニック認定ヘンプオイル【麻の実油】ニュージーランド産
ヘンプシードの栄養価
タンパク質(アミノ酸)
ヘンプシードはその高い栄養価からスーパーフードと呼ばれていますが、その特徴は良質なタンパク質を多く含むことです。
ヘンプシードは、体内で作ることが出来ない9つの必須アミノ酸を含んでいます。アミノ酸は、タンパク質を体に吸収ために分解されたもので、私たちの身体の血や肉となります。 また、それらは、免疫機能の働きも助けます。
ヘンプシード100g当たりのタンパク質の量は、大豆のおよそ2倍の30gもあります。
脂肪酸
ヘンプシードには、オメガ6(リノール酸)とオメガ3(α-リノレン酸)と呼ばれる、体内で合成できない必須脂肪酸が、3:1の割合で含まれています。必須脂肪酸は、私たちの生命維持に欠かせません。
この3:1いという割合は、WHO推奨の理想の割合=4:1に非常に近い割合です。オメガ6とオメガ3は正反対の作用をもっており、相互のバランスが大切です。
オメガ3(αリノレン酸)は熱に弱い性質があるため、加熱調理には向きません。
調理した後の温かい食事やサラダに直接かけて食べるのであれば問題はありません。
豊富なミネラル
現代の食品は、砂糖、米、麦を代表として、精製加工されたものがほとんどで、その過程で大切なミネラルをるしなってしまいます。
ヘンプシードには、私たち日本人に不足しがちな、鉄、銅、亜鉛、マグネシウムが豊富に含まれています。
これらのミネラルは、生命維持や免疫機能にとって必要不可欠なものです。
また、ヘンプシードには、大豆に多く含まれるミネラルの吸収を妨げるフィチン酸が含まれていません。
ヘンプシード大さじ3倍(約30g)で、ヒトが一日に必要とする鉄、銅、亜鉛、マグネシウムが補給できると言われています。
これらのミネラルに加えて、抗酸化作用が高いビタミンEも豊富に含まれています。
豊富な食物繊維
食物繊維は第5の栄養素とも呼ばれ、腸内の掃除をする働きや整腸作用があります。
ヘンプシードの約40%は、不溶性の食物繊維です。
ヘンプシードの5つの効果・効能

心臓や血管の健康
ヘンプシードに3:1の割合で含まれる、必須脂肪酸のオメガ6とオメガ3のバランスは、健康的な循環器系の機能を推進して、心臓や血管の病気を予防する効果が期待できます。
健康的な肌をサポート
ヘンプシードに含まれるオメガ3(αリノレン酸)は、アトピー性皮膚炎の症状を改善する効果が期待できます。
また、ヘンプシードオイルを皮膚に直接塗ることによって、肌の保湿効果を高め、冬場の乾燥などから保護します。
また、抗菌性の性質も持っているので、オイルのボディケアや石鹸やシャンプーの成分としても使われています。
水銀を含まない必須脂肪酸
オメガ3などの必須脂肪酸は、青魚に多く含まれますが、魚を食べることやサプリのフィッシュオイルを摂ることによって、補うことが出来ます。
しかし、フィッシュオイルは、近年の海水の水質汚染の影響から水銀を含んでいる可能性が高いです。
その点ヘンプシードは、水銀を含まない安全な必須脂肪酸の供給源としての価値があります。また、有機栽培のものがおすすめです。
脳の栄養素
ヘンプシードに含まれる必須脂肪酸のオメガ3(αリノレン酸)は、脳の栄養素になるDHAに変換されます。
また、オメガ3(αリノレン酸)は、脳内の血行を促進して脳機能を高め、認知症やうつ症状の予防や改善も期待できます。
妊娠している女性の方は、水銀を含む魚と違い、胎児にとって安全なオメガ3を摂ることが出来ます。
免疫機能を高める
ヘンプシードに豊富に含まれる必須脂肪酸は、健康的な腸内フローラ=腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を促進させることによって、免疫機能を高める効果が期待できます。
健康な腸内環境を維持して免疫機能を高めることは、学校や職場で風邪やインフルエンザに安易に感染しなくなることに繋がります。
副作用はあるのか?
ヘンプシードには、特に体に有害な副作用は確認されていません。
しかし、大量に摂取すると、お腹が緩くなって下痢をしたり、軽い腹痛を起こす可能性がありますので、一回当たりの摂取量は、大さじ一杯程度をおすすめします。
ヘンプシードは、有機認定を受けたものがおすすめです!
まとめ
ヘンプシードは、太古から食用として使用され、現在ではその豊富な栄養価からスーパーフードとして高い評価を与えられています。
健康食品としての多くの効能を持ち、副作用の心配もほとんどありません。
ヘンプシードの他にも以下のようなスーパーフードがありますのでご参考下さい!
参考記事
:バジルシードとチアシードの違いを比較!糖尿病に効果的なのはどっち?
:チアシードは糖尿病にも効果!ダイエットの副作用や危険性は?
:亜麻仁油(アマニ油)の驚くべき効果!ダイエットや更年期障害にも!その摂取量と注意点とは?