【ロキソニン】重大な副作用に腸閉塞が!その原因と初期症状とは?

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ロキソニンは、効き目の早い鎮痛・解熱剤で、もはや「痛み止めの国民薬」とも言えるでしょう。

イブプロフェンなどと比較すると少し高めですが、比較的安全な薬として日本では認知され、病院でも頻繁に処方されています。

しかし、2016年3月22日、ロキソニン経口剤(ロキソプロフェンナトリウム水和物)は、医薬品医療機器総合機構(PMDA)によって、重大な副作用の項目「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するように指示されました。

ロキソニンの重大な副作用に追記される、腸閉塞とはどんな病気で、その原因理由は何なのでしょうか?

また、早めの処置をするためには、どんな初期症状に気をつければ良いのでしょうか?

そこで今回は、ロキソニンの作用一般的な副作用、腸閉塞の症状、一般的な副作用、飲み合わせや服用のタイミングなど薬を使用する上での注意点について分かりやすくまとめてみました。

 

ロキソニンとは

loxonin-60mg

ロキソニン(Loxonin)」は、日本で最も使用されている非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一つで、成分名は、「ロキソプロフェンナトリウム水和物(Loxoprofen sodium hydrate)」と呼ばれています。

 

ロキソニンは、日本以外でも、ブラジル、アルゼンチン、メキシコなどで販売されていますが、米国での使用は承認されていません。

 

通常、関節リウマチ変形性関節症、歯痛、外傷、急性上気道炎の解熱や鎮痛などに処方されています。

 

「ロキソニン」という商品名は、第一三共ヘルスケアが提供している先発品で、ジェネリックも各社から発売されています。

 

胃への負担が少ないといわれるプロドラッグで、有効成分が体内で吸収されてから活性化され、鎮痛・解熱効果を発揮します。

 

この薬には、錠剤・散財・液剤タイプの内服薬のタイプと湿布タイプがあり、今回の重大な副作用である腸閉塞は、内服薬タイプの薬に追記されました。

 

ロキソニンは、従来、処方箋薬でしたが、2011年に一般医薬品の「ロキソニンS」が一般の薬局でも販売され始めました。

 

病院で処方される場合は、胃腸の副作用を防ぐために、胃薬(セルベックス・レバミピドなど)とセットで処方されることが多くあります。

 

市販のロキソニンを使用される場合は自己判断になるので、飲み合わせ胃腸への副作用に気をつける必要があります。

 

ロキソニンの服用方法

内服薬は以下のような症状がある場合、食後に服用し、空腹時は避けた方が望ましいとされています。

  • 関節リウマチ
  • 変形性関節症
  • 腰痛症
  • 肩関節周囲炎
  • 頸肩腕症候群
  • 歯痛
  • 手術後や外傷後の痛み

 

上記の症状の場合、通常、成人で1回60mg、1日3回経口投与頓用の場合は、1回60~120mgを経口投与

 

急性上気道炎の場合は、通常、成人で1回60mgを頓用し、年齢、症状により適宜増減、原則として1日2回まで経口投与

 

市販のロキソニンを自己判断で服用する場合は、胃腸の副作用を防ぐために必ず食後に服用、または胃の粘膜を保護する薬を同時に摂ることをおすすめします。

また、ロキソニンと他の鎮痛剤との併用をすることは副作用のリスクを高める可能性があります。

 

ロキソニンの禁忌

以下のような病気やコンディションの方は、ロキソニンの服用の禁忌になります。

  • 消化性潰瘍
  • 血小板機能障害
  • 重篤な肝障害
  • 重篤な腎障害
  • 重篤な心機能障害
  • アスピリン喘息
  • ロキソプロフェン過敏症
  • 妊娠末期

 

ロキソニンの作用(薬理機序)

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ロキソニンには、プロスタグランジンの合成酵素であるCOX-1とCOX-2の活性を阻害する作用があります。

その結果、炎症反応や発熱の原因となるプロスタグランジンを抑制して、鎮痛や解熱作用などの効果を発揮します。

 

しかし、プロスタグランジンには、胃腸の粘膜を保護する働きもあるので、プロスタグランジンを抑制することによって炎症や発熱を抑える一方で、胃腸を保護する機能を弱めて粘膜を荒れやすくしてしまいます

 

このように、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、消化器への副作用が強いのですが、ロキソニンはプロドラッグであるため、体内で吸収されるまで作用が現れないことで胃腸への副作用を軽減しています。

 

ロキソニンの副作用

ロキソニンの使用による一般的な副作用は以下のような症状が報告されています。

  • 吐き気
  • 消化不良
  • 消化器潰瘍
  • 出血
  • 肝臓酵素増大
  • 下痢
  • ふらつき
  • 高血圧

 

上記のように、ロキソニンおよびその他の非ステロイド性抗炎症薬は、胃や腸の潰瘍のリスクを増加させ、潰瘍が出血する可能性があると言われています。

 

また、ロキソニンの長期使用は、心臓発作や脳卒中のリスクを高めることが米国で報告されています。

 

米食品医薬品局(FDA)によると、「心臓発作や脳卒中のリスクを高めるという理由」でロキソプロフェン(ロキソニン)は、米国の市場から撤退しました。

 

腸閉塞(レイウス)とは

腸閉塞とは、腸を通っている食物の通過が完全に塞(ふさ)がれているか、深刻な通過障害を起こしている状態のことを言います。

 

腸閉塞は、腸内であれば小腸でも大腸でも起こる可能性があります。

 

腹部にできたヘルニアや腫瘍、腹部の手術や消化器潰瘍によってできた瘢痕組織(はんこんそしき)などが原因となることも多く、通常、レントゲンの検査によって診断されます。

 

腸閉塞が起こっても、閉塞された部分よりも上部にある腸は機能しているので、摂取した水分や食べもの、ガスなどが運ばれて閉塞部で通過できずに詰まってしまうために膨張して、粘膜が炎症を起こします。

 

最悪の場合、腸が破裂して腹腔に食べ物などが漏れ出して炎症や細菌感染などが生じ、腹膜炎を起こしてしまいます。

 

腸閉塞が疑われる場合は直ちに入院して、先ず、鼻から胃や腸に細長いチューブを入れ、閉塞部でたまった食物や水をチューブで吸引します。

 

そして、外科手術による開腹をおこなって、閉塞された部分を解除する必要があります。

 

国内のロキソニン使用中に起こった腸閉塞や狭窄は、過去3年度において6例の報告があり、その内の5例は因果関係が否定できないと言われていますが、幸い死亡例はありません。

 

しかし、ロキソニンを長期に渡って使用している方は、腸閉塞の原因となる消化器潰瘍を起こしやすいので、特に注意することをおすすめします。

 

腸閉塞の初期症状と処置

腸閉塞の初期症状は、お腹が張った感じがして、おう吐が起こる場合がありますが、最も特徴的な症状は、突発的に刺されるような腹痛疝痛=せんつう)が起こることです。

腸閉塞は、処置が遅れると死に至ることもあります。

上記のような症状を感じたら、痛み止めなどを飲んだりせずに直ちに病院に行って直ちに診察を受けることをおすすまします!

 

どんな薬にも必ず、作用(効果・効能)の裏には副作用があります。

比較的安全と言われる薬でも、服用中に異常を感じたら、使用を中止して医師や薬剤師に相談することが大切ですね。

 

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