【メルドニウム】にはこんな効果と副作用が!シャラポワの処分15ヶ月に

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メルドニウム(Meldonium)は、昨年まで日本でほとんどなじみのない薬品でしたが・・・

シャラポワ選手が2016年1月の全豪オープンでドーピング検査陽性になったことを明かしたことで一躍話題に上っている薬品です。

また、WBC世界ヘビー級のポベトキンも2016年4月27日に行われた検査でメルドニウムに陽性反応が出ていました。

このようにロシアのプロスポーツ選手の使用が次々と発覚するためメルドニウムとはどんな薬品なのか気になりますよね。

そこで今回は、メルドニウムとはどんな薬品で、その効果・効能と副作用はどうなのか?

メルドニウムがドーピング禁止薬物に指定されている理由WADAによる見解の最新情報などについてまとめてみました。

 

メルドニウムとは?

メルドニウム500mg

 

メルドニウムは、ラトビアのGrindeks(グリンデクス)という製薬会社で、狭心症の薬、つまり心臓の薬として製造販売されています。

 

また、メルドニウムは別名で、Mildronate(ミルドロネ-ト)、THP、MET-88、Mildronāts (ミルドロナーツ)や Quaterine(クアテライン)などとしても販売されています。

 

この薬は主にリトアニア、ロシア連邦で認可使用されていますが、日本(厚労省)やアメリカの食品医薬品局(FDA)では認可はされていません。

 

日本では基本的に購入できないと思いますが、ロシアのインターネット販売サイトを調べたら・・・

けっこう需要が高く人気商品のようで入手に時間がかかるようなことが書いてありました。

 

メルドニウムの価格はEUR(ユーロ)表示で以下の通りでした。

*1ユーロ=125円前後

  • 250mg×40錠(35ユーロ)
  • 500mg×60錠(70ユーロ)
  • 5ml(10%)×10アンプル(45ユーロ)

 

一番高いタイプのものでも1万円を切る価格ですね。

 

また、上記のサイトでは、心臓病への効能以外に次の様な効果も書いてありました。

  • Improves Oxygen Delivery to Cells(細胞への酸素の供給を向上
  • Excellent for Sportsmen to Improve Stamina(スポーツマンのスタミナ向上に優れている
  • Improves Energy Levels and Faster Physical Recovery(エネルギーレベルと肉体の回復力向上

 

確かに、この薬はドーピング薬の側面をしっかりと持っているみたいですね・・・

 

上記のことからも、ロシアではメルドニウムがスポーツのパフォーマンス向上に効果があることが、アスリートの間では、けっこう認知されていたのではないでしょうか?

 

しかしながら、メルドニウムは2016年1月1日WADA(世界アンチドーピング機構)によって禁止薬物リストに追加されました。

禁止薬物に指定されたのは本当につい最近のことなんですね・・・

 

メルドニウムの効果・効能

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ここではメルドニウムの効果・効能とドーピングについてまとめてみました。

メルドニウムは、もともと狭心症の薬として販売されていますが、その他、以下の症状改善のためにも使用されています。

  • 慢性心不全
  • 心筋梗塞
  • 気管支肺疾患
  • 神経変性疾患

 

上記の症状に対する効果・効能は、体液性免疫を活性化し心臓を保護する作用によるものです。

簡単に言えばこの薬は、血液の循環を促進する作用があります。

 

基本は心臓の薬ですが、特に脳の血液の循環を良くする作用が確認されています。

もっと簡単に言えば、「脳の代謝を活性化してシャキッとする作用」ですね!

 

つまり、これらの作用はアスリートのドーピングとしての効果も期待できるという訳です。

 

また、最近の臨床研究からメルドニウムはアスリートまたは健常者にも以下の効果が期待できると言われいます。

  • 持続力・持久力の向上
  • 疲労からの回復力の向上
  • 抗ストレス性の向上

 

禁止薬物でないのであれば、上記の効果を一瞬を争うプロのアスリートたちが見逃さない手はないと思います。

 

メルドニウムをドーピングのために使用していたのは、ほとんどがロシア人選手だったと言われています。

 

シャラポワは自分が長年使用しているメルドニウムのドーピング効果のことをまったく知らなかったのでしょうか?

 

ドーピングの問題

メルドニウムは2016年版のドーピング禁止表国際基準のリストに入り、S4ホルモン調整薬および代謝調整薬という薬品に分類されています。

 

そして、2016年1月からメルドニウムがリストに追加された理由は、競技力向上目的で競技者によって使用された事実があるためだと言われています。

 

競輪のロシアのエドゥアルト・ヴォルガノフ選手からドーピング陽性反応が出たというニュースもありました。

 

アスリートの中で以前から競技力向上のためにメルドニウムを使用していた選手はどのくらいたのでしょうか?

 

シャラポワ選手のドーピング陽性が発覚した全豪オープンの開始は、2016年1月18日だったので、1月1日に禁止薬物に指定された矢先のことでした。

 

シャラポワ選手は、メルドニウムを10年も前から糖尿病の家系であることから医師の処方による服用をしていたと言っています。

 

糖尿病になると血管系の病気(心筋梗塞や脳梗塞など)の合併症を起こしやすいのは確かなことです。

 

また、昨年までこの薬は指定薬物に入っていなかったので、特に問題もありせんでした。

 

たしかに、「禁止薬物になっていたことを知らなくてタイミングが悪かった???」と言うしかないですね・・・

 

陽性反応がでた場合は、暫定的な出場停止になり、Bサンプルの再検査を要請する権利がありますが、シャラポワ選手はBサンプルの提出を放棄しました。

 

10年も薬を使用し続けていれば再検査の必要はありませんよね・・・

 

メルドニウムの副作用は?

どんな医薬品にも大なり小なり必ず副作用があります。

 

これは、薬品が自然の作用とは異なることに由来しますが、メルドニウムにはどんな副作用があるのでしょうか?

 

メルドニウムの服用により以下の副作用をまれに起こすと言われています。

  • 血圧の変化(心臓血管系)
  • 頻脈(心拍数の上昇)
  • 精神運動性激越(中枢神経系)
  • 消化不良症状(消化器系)
  • 皮膚のかゆみ、 赤み、 発疹、 浮腫(アレルギー性)

他の心臓病系の薬と比べると特に重篤な副作用はありません。

頭蓋内圧亢進・妊娠・授乳中・ 薬品過敏症の方はメルドニウムの使用が禁忌になっています。

また、肝臓や腎臓の疾患を起こしている方は注意が必要です。

 

以上のことから・・・

メルドニウムをドーピング目的で使用する場合、副作用のリスクはステロイドと比較しても、かなり少ないことが解ります。

 

*ステロイドの副作用に関しては、これらの記事をご参考ください!

ステロイドは本当に危ない?強さのランクと副作用について

ステロイドのドーピングによる副作用!その効果の代償とは?

 

メルドニウムは副作用が少なくロシアでは入手が比較的簡単なので、プロアスリートの中で少なからず使用され続けていたのではないのでしょうか?

 

シャラポワ選手は今回の全責任は自分にあるという由のコメントをしていますが、引退することに関しては否定しています。

 

自分の摂取した薬品にドーピング効果があるのを知っていたか否かが争点になるかと思いますが・・・

素晴らしい実績を持つ選手なので今後の展開に注目したいと思います。

 

*追記1:その後の展開は?

事態はシャラポワ側にとって不利な方向に動いているみたいです・・・

 

ワシントン・ポスト紙によって、「メルドニウムは、1980年代にソ連時代のアフガン進攻のために兵士の耐ストレス目的で、当時の兵士たちに定期的与えられていた薬品だった。」ということが暴露されました。

 

つまり、メルドニウムのドーピング効果は、ロシアにおいては古くから周知の事実だったのです。

 

また、メルドニウムの医療用(心臓病など)の処方の場合は、通常は4~6週間までの服用期間だそうです。

メルドニウムが、医師によって10年間も処方されることは通常ないそうです・・・

 

もし、これを事実とするならば、シャラポワがその効果・効能を知らなかったはずがなく確信犯の可能性が高くなりますね。

やっぱり、薬の使用は病気のためではなく、テニスのパフォーマンス向上のためであったのでしょうか?

 

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シャラポアのメルドニウム・ドーピング最新情報

4月14日:WADAのメルドニウム許容濃度

WADA(世界反ドーピング機関)は4月13日、メルドニウム摂取よって出場停止されているスポーツ選手の処分を取り消す可能性があることを示しました。

 

それは、薬物が完全に人体から排出されるまでの時間(薬物動態)が明確になってないためで、「メルドニウムの薬物動態の科学的な情報」が確立されていない現状では、他の薬物のように選手側の過失の裏付け(薬物摂取時期との関連)に欠けているということでしょう。

 

WADAは、3月1日以前に実施された検査においては、メルドニウムの許容濃度(ドーピング目的での使用ではない範囲)を検体サンプル1mLあたり1㎍(マイクログラム)以下にしており、シャラポワのリオ五輪への出場の可能性も出てきと言われていますが・・・

 

まず、これはメルドニウムの薬物動態が現時点で確立していないための暫定処置であって、この薬がドーピング薬物指定から外れるという意味ではありませんね。

 

しかしながら、シャラポワのケースは、ドーピングのリストをチェックし忘れてメルドニウムを2016年になっても取り続けていたのでは?

つまり、その場合は検体サンプル1mLあたり1㎍(マイクログラム)以下になることはないと思います。

 

6月9日:国際テニス連盟がシャラポアに2年間の資格停止処分を勧告

今年の1月の全豪オープンのドーピング検査で「メルドニウム」の陽性反応が出て、今年の3月から暫定的出場停止処分を受けていたシャラポワ選手が、6月8日に国際テニス連盟から2年間の資格停止処分を言いわたされるという事態に進展しました。

 

それに伴い、シャラポワ選手は2016年1月26日から2年間の資格停止となり、リオ・オリンピックには出場できません。

 

また、シャラポア選手の全豪オープンベスト8という輝かしい成績とランキングポイントも失効してしまいます。

 

シャラポア選手は、この処分に対して異議申し立てをする意向だと思いますが、17歳からメルドニウムを試合前に飲むように医師から指示されていたともいわれ、彼女を取り巻く状況はかなり厳しいものになっています・・・

 

シャラポアが異議申し立て

6月14日、「メルドニウム」のドーピング違反により、国際テニス連盟(ITF)から2年間の出場停止処分を受けたシャラポワ選手が、処分の取り消し、または出場停止期間の短縮を求めて、「異議申し立て」を行ったとスポーツ仲裁裁判所(CAS)が発表しました。

 

シャラポア側の「異議申し立て」の是非については、10月4日に下される見通しです。

確かに、「2年間の出場停止処分」は、シャラポアの選手生命の終わりを意味しますので、このような申し立てをする気持ちも理解できますね・・・

 

シャラポアのリオオリンピック出場は絶望的に

リオオリンピック2016

 

7月11日にスポーツ仲裁裁判所(CAS)は、7月18日に是非が下される予定であった、シャラポアの「異議申し立て」の裁定を2カ月先の9月19日まで延期することを発表しました。

 

2012年のロンドンオリンピックでは銀メダルを獲得したシャラポアですが、この裁定延期の決定を受けて、8月のリオオリンピックへの出場はできませんでした。

 

CASがシャラポワの出場停止期間を9か月短縮の裁定

CASは10月4日(日本時間午後10時)、メルドニウムのドーピング違反で2年間の出場停止処分を受け、異議申し立てをしていたシャラポワに対し、出場停止期間を9カ月短縮した15カ月の軽減処分の裁定を下しました。

 

処分の短縮は今年の1月26日まで遡って換算されるので、シャラポワは来年の4月26日から競技スポーツに復帰が可能になりました。

今後の活躍が気になるところですね・・・

 

*メルドニウムの購入法や使用法、シャラポワの糖尿病との関連はこの記事をご参考ください!

【メルドニウム】販売と購入、使用法とは?糖尿病予防効果はL-カルニチンと関係?

 

*アスリートのドーピングに関しては次の記事もご参考ください!

ステロイドのドーピングによる副作用!その効果の代償とは?

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