【プール熱・咽頭結膜熱】子供と大人の症状と潜伏期間!検査と治療、予防法は?

プール熱

プール熱(咽頭結膜熱:いんとうけつまくねつ)といえば、その名のとおり、夏がピークの感染症です。

しかし、九州や中国地方では、ゴールデンウィークの後にすでに流行の兆しを見せています。

国立感染症研究所の報告では、4月18~24日までの週は前の週に比べて約30%もプール熱の感染者が増加しています。

そこで今回は、プール熱に感染しないための予防法を中心に、プール熱とは何かプール熱の症状(大人と子供)潜伏期間検査法治療法についてまとめてみました。

是非ご参考ください!

 

プール熱(咽頭結膜熱)とは

アデノウイルス

アデノウイルス(ウィキペディアより引用)

 

夏になると保育園などでよく耳にする「プール熱」は通称で、診断名は咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)と呼ばれるアデノウイルス*による感染症のことをいいます。

*アデノウイルスとは風邪の症状を起こすウイルスの一種です。

 

「プール熱」の名前の由来は、実際にプールの水を媒介として感染しやすいところから来ています。

 

流行する時期と潜伏期間

この感染症は、夏風邪の一種で初夏から秋口にかけて、子供の水泳が行なわれる時期に感染者数が急増します。

具体的には、通常、6月頃から徐々に感染者が増加し始めて、7月から8月の間にピークになります。

 

そして、10月くらいまでは流行しますが、原因となるウイルス自体は一年中活動していますので、どんな時期でも感染する可能性があります。

 

アデノウイルスの潜伏期間は、通常で5~7日間あります。

 

感染者の傾向

プール熱に感染してしまうと、高熱目の結膜炎のどの痛みの3つの症状があるのが特徴です。

通常、学校などのプールに入らない乳児には感染者が少なく、保育園児や幼稚園児になると多くなる病気です。

しかし、アデノウイルスは感染力が強いので兄弟間での感染には注意が必要です。

 

プール熱の大人と子供の症状

のどの痛み

 

プール熱の主な症状は、上記で説明したように、

  • 発熱
  • 結膜炎
  • 咽頭痛(のどの痛み)の3つですが、必ずしも3つの症状すべてが現れるわけではありません。

典型的な症状の現れかたとしては・・・

 

感染後、5~7日の潜伏期間を経て、先ず、急な発熱(39~40℃)が起こり、高熱が3日~1週間ほど長く続き、咽頭炎によるのどの痛みを伴います。

また、咽頭炎がひどい場合は扁桃腺炎になることもあります。

 

結膜炎を起こすと、目の充血、痛み、かゆみ、目ヤニや涙目、光を以前よりまぶしく感じたりします。

これらに加えて、風邪のような咳や頭痛の症状、おう吐、腹痛、下痢の症状を伴うこともあります。

 

プール熱に感染者の約60%が、5歳以下の幼児だといわれていますが、子供から親へ感染することも十分ありますので、感染した子供の看病には注意が必要です。

 

大人の症状も子供と同様に、発熱、結膜炎、咽頭炎の症状を伴いますが、一般的にのどの痛みが顕著です。

特に高齢者の場合は、免疫力が弱っているので、呼吸器系の障害など重症化の恐れもあります。

 

プール熱は、一般的に予後が良好1週間程度で軽快)だといわれていますが、重症化すると肺炎を起こしてしまうケースもあります。

 

プール熱の検査と治療

アデノウイルスに直接効く薬はありませんし、ウイルスなので細菌性の感染と違い、抗生剤も殺菌効果を発揮できません。

 

そのためプール熱の治療は、症状を緩和する対症療法が中心となります。

結膜炎で目ヤニが出るときは、清潔なガーゼなどを湿らせて拭き取るようにします。

 

目の充血を緩和するためや2次感染を防ぐために点眼薬を使うこともあります。

子供がプール熱に感染した場合はの場合、先ずは小児科を受診することをおすすめします。

 

プール熱の予防法

手洗い予防

 

アデノウイルスの感染経路は、主に接触感染飛沫感染(せき、くしゃみ)によるものです。

また、ウイルス自体の感染力が非常に強いので、不特定多数の人が使用する学校などの施設のドアの取っ手やエレベーターのボタンなどに触れることによっても感染します。

 

条件がそろえば、学校での集団感染を起こしてしまう可能性があります。

そのために、プール熱の予防は、風邪やインフルエンザの予防と同じく、

  • 手洗い
  • 手指消毒
  • うがい
  • 身の回りのものを消毒が、基本になります。

外出した後には、必ず手洗いとうがいをするようにしましょう。

 

また、家族の中で感染者が出た場合には、可能なかぎり直接的な接触を避けるようにしてください。

感染している子供の目ヤニを拭く時は、指が直接目に触れないようにティッシュなどでカバーして行うようにしてください。

 

感染者とタオル洗面器を共有することは絶対に避けてください。

家のドアノブ手すり子供のおもちゃなどをしっかり消毒するようにしてください。

 

アデノウイルスは、消毒剤に対しては比較的高い耐性をもっています。
アデノウイルスに有効な消毒剤として、消毒用エタノール次亜塩素酸ナトリウムの2つがあります。

 

もし、プール熱感染の症状が治まったとしても、感染者の咽頭からは7~14日間程度、便の中には30日間程度もアデノウイルスを保持しています。

家族の中に感染者が出た場合は、上記に期間は予防をおこたらないようにしましょう。

 

学校保健法による出席停止期間

学校保健法に基づく規則によると・・・

児童がプール熱に感染した場合は、原則として主要な症状がなくなってからも2日間は出席停止となっています。

 

ただし、結膜炎の症状がなく、咽頭炎と発熱だけの症状であれば、医師の行なった検査結果に基づく判断によって登校することが可能になっています。

 

プール熱(咽頭結膜熱)のしくみ動画

この動画はプール熱の仕組みを2分以内のアニメーションで分かりやすくまとめています。

 

 

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