【豚インフルエンザ】症状と感染経路!治療法・ワクチン・予防法は?

豚インフルエンザ―ブラジル

2016年は、ブラジルでは豚インフルエンザH1N1型ウイルス)が大流行しました。

ブラジル保険相の6月22日の発表によると、ブラジルでは今年の1月から既に1003名もの豚インフル感染による死亡が確認されています。

豚インフルエンザは2009年にも大流行(死者2060名)して、WHO(世界保健機関)はパンデミック(世界的流行病)と宣言しました。

リオロオリンピックが開催された時もブラジルにおける豚インフルエンザとジカ熱の流行がパンデミックの引き金になるのではないかと懸念されていました。

そこで今回は、豚インフルエンザの症状と予防法、治療法などについてまとめてみました。

 

豚インフルエンザ(H1N1)とは

豚インフルエンザ

 

豚インフルエンザとは、もともとA型インフルエンザの感染による豚の呼吸器疾患のことでした。

 

豚の間では、このウイルスは年間を通じて定期的に流行しています。

 

このウイルスは、通常ヒトには感染しませんが、養豚場などで豚に頻繁に接触することによっての感染が欧米などで稀に報告されていました。

 

そこからヒトの間に流行していったと言われていますが、詳細は不明です。

 

この新型インフルエンザ(H1N1)が、2009年4月にメキシコで最初に確認された時に、米国疾病予防管理センター(CDC)がその遺伝子を解析しました。

 

その結果、このウイルスは、ヒトのインフルエンザウイルスから生まれた、トリプルリアソータント(3種のウイルスが遺伝的に混ざったもの)だということが解りました。

 

メキシコで最初に大流行した豚インフルエンザが世界的な脅威とされのは、感染死亡率が非常に高いと報道されたことが原因でしたが、実際は季節性のインフルエンザの致死率と同程度とされています。

 

2016年は、ブラジルでも豚インフルエンザが大流行しました・・・

 

ブラジルでは2016年8月に開催されたリオオリンピックでその流行が懸念されていました。

 

ある国で豚インフルが大流行した場合、パンデミック(世界的流行病)になる可能性も十分視野に入れておかなければいけないと思います。

 

豚インフルエンザの症状

ヒトが豚インフルエンザに感染すると、38℃程度の発熱を伴う急性の呼吸器系の疾患の症状を起こします。

 

また、感染率がとても高く、潜伏期間が1日から数日あり、多くの場合は発症後1週間程度で回復します。

 

通常は、発熱以外に下記の様な症状を伴います。

  • くしゃみ・鼻水
  • 咳・のどの痛み
  • 悪寒
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 吐き気やおう吐
  • 食欲不振・胃腸の不調
  • 重度の場合は呼吸困難

 

上記のように豚インフレエンザの症状は、季節性のインフルエンザとほぼ同じと考えてよいでしょう。

ただ、特に小児の場合は脳症に注意しなければいけません。

 

けいれんを起こしたり、意識もうろうとなった場合は、直ちに病院に行って診てもらう必要があります。

 

治療法

タミフル

 

治療薬として「ノイラミニダーゼ阻害薬」であるタミフル(オセルタミビル)リレンザ(ザナミビル)の投与が推奨されています。

 

これらの治療薬は、WHOからの豚インフルエンザの治療指針として出され、肺炎のリスクと入院の必要性の減少が明言されています。

 

治療開始が発病後48時間以内であれば、十分な効果が得られると言われています。

また、薬は5日間連続して使用する必要があるとされています。

 

2016年、日本では感染者は出ていませんが、タミフルやリレンザなどの治療薬は十分にストックされていて、メキシコやブラジルのような薬品の不足による死者の増加の問題は起きないと言われています。

 

しかし、2016年6月現在、豚インフルエンザ(新型インフルエンザH1N1型)のワクチンはまだ実用化されていません。

 

アメリカでは、1976年に米国陸軍基地内で豚インフルエンザの感染者が続出し、ワクチンを使った予防接種プログラムを開始しましたが、多くの医原病による死者を出したために中止されたという過去があります。

 

予防法

豚インフルエンザの様な感染症には、なんといっても予防することが最重要です。

 

予防においては先ず、以下の3つのポイントを押さえておいてください。

  • ウイルスは飛沫や接触によって感染するが、熱に弱い(71℃)
  • 外出後の十分なうがいや手洗いが最も大切
  • 十分な睡眠と栄養による体力や免疫力の保持

 

その他、以下のようなことに気をつけてください。

  • 人ごみの中や繁華街などへ行くことは必要最小限にする
  • ドアノブなどに触れた時はしっかり手洗いする
  • 手洗いはせっけんで15秒以上またはアルコールを使う
  • 感染者には近づかない
  • 口や手を触れる食器やおもちゃなどは熱やアルコールで殺菌する
  • 咳、くしゃみの時はマスク着用またはティッシュを使う
  • 使ったティッシュは、直ちにゴミ箱に捨て手を洗う

 

豚インフルエンザに対する特別な予防法があるというよりも、季節性のインフルエンザと同様にうがいと手洗いが一番の予防法になります。

 

日本がメキシコやブラジルの様な事態になることは、現状では考えにくいと思いますが、特に今年はブラジルへの渡航の人口が多いことが予想されますので、渡航先での感染には特に気をつける必要があります。

 

インフルエンザと風邪との大きな違いは急激な発熱なので異常を感じたら直ちに病院で処置を受けることが大切です。

 

そして、感染に対して最も気をつけたいのは、免疫力の安定していない乳幼児と高齢者の方たちです。

幼稚園や保育園、高齢者の施設での予防対策には細心の注意を払って欲しいものです。

 

*感染症に関しては、次の記事もご参考ください!

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まとめ

豚インフルエンザは、豚・ヒト・鳥のインフルエンザウイルスの遺伝子が混ざったものでヒトからヒトへと感染します。

豚インフルエンザの感染率は季節性のインフルエンザ同様に高く、症状も致死率もほぼ同じです。

治療薬にはタミフルとリレンザの2つの薬が推奨されています。

現状では、実用化されたワクチンはまだ存在しません。

予防には、外出後のうがいと手洗いが大変有効で、アルコールの使用も効果的です。

 

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